- 節税
住宅ローン減税とふるさと納税とイデコの関係
「おしえて、おうちコンシェルさん!」のテレビCMでおなじみ、
富山県の住宅購入相談店( 金沢店もあります!) でご相談をお受けしているファイナンシャルプランナー&宅建士の黒田です。
当店でも良くある質問の一つに住宅ローン減税があるのですが、近年、ふるさと納税やイデコといった節税効果のあるアイテムが加わってきました。ややこしいのは、どれかを利用したらどれかが減ってしまうのではという疑問です。例えば、現在住宅ローン減税を受けている人が、ふるさと減税を利用すると結果として損することはないのかなどです。
そこで、今回は、おおまかな理屈の説明と、調整、検討が必要になるケースをまとめてみました。
【税金が減る仕組み】
まず、このことを理解をしておきましょう
納税額=(収入―経費)×税率
わたしたちは、同じ収入なら全員同じ税金を納めているわけではなく、人それぞれ異なる経費があるため納税額が変わってきます。そして、経費の金額が大きいほど納税額は小さくなります。
イデコの積立金は経費として認められているものなので、たくさん積立すればするほど税金が減っていくということになります。ただし、上限額があるので減る税金の金額には限りがあります。
このように、経費として認められているものを所得控除といいます、一方、計算された税金額から税金を減らしてくれるものを税額控除といいます。
住宅ローン減税とふるさと納税の多くは、計算された納税額から引かれる税額控除です。このことから以下のことをご理解ください。
★イデコを活用すると税金が減るので、ふるさと納税を最大活用する枠は減る。住宅ローンの減税可能額も下がる可能性があります。他にも、所得控除の医療費控除などを活用すると影響がでます。
※ふるさと納税を最大活用する枠についてはコチラを参照ください
【具体例で考えてみます】
ここでは概念を理解しやすいように、数値を設定しますが、実際の経費や税率とは異なる数値を用いて解説
します。ここでいう納税額とは所得税と住民税を合算したものです。
□収入が500万で経費が300万、税率が10%の場合
税額=(500万―300万)×10%=20万 になります
住宅ローン減税を活用していた場合、年末の残高が2,000万とすると、2,000万×1%=20万
の税金が 戻ってきます。
この人がさらに、イデコで経費100万増やすと、経費は400万になります
税額=(500万―400万)×10%=10万 となります
税金が10万減っているのがわかります。経費であるイデコは積立額を増やせば増やすほど税金が減って
いきます。住宅ローン減税は税金からの控除なので、この場合戻ってくる税金は20万ではなく10万になります。
このことを、何だか損した気分になる人もいますが、内訳が変わっているだけでトータルとして損している
わけではありません。
★このようなケースでは、住宅ローン減税活用の為にローンを借りていたならば、繰上げ
返済をしてローン額を減らすという選択肢も出てきます。
同様な事例で収入が600万の場合は税額が30万となり
イデコ節税で10万、住宅ローン減税で20万合わせて30万の減税になります。
つまり、収入の大きさによって影響度合いが変わってきます。
【検討が必要となるケース】
以上のことから、イデコのように経費を増やす場合には、セットで検討するものが出てくるとご理解ください
特に①のケースは注意が必要です。
①継続的にふるさと納税を活用している人がイデコを開始する場合
②住宅ローン減税を活用している人がイデコを開始する場合
番外として、歯科矯正など高額の医療費控除を活用予定の方はふるさと納税額を慎重にご検討ください。
年初のふるさと納税最大活用額が年末には下がっているケースもあり得ますので、一定の枠は年末まとって
おくのもいいかもしれません。
【まとめ】
住宅ローン減税、イデコ節税、ふるさと納税という3つの制度の関係性について解説しましたがいかがでしたでしょうか、世の中には便利な制度がたくさんありますが、どんどん複雑化しているような気がします。理解するのが面倒で活用していないケースも多々あるかと思います、そんな時は当店に相談して頂きサクッと解決してください。
おうちコンシェルは、これまでに2,000組以上のお客様に対し、最適な住宅ローンプランを提案してきました。
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