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『お得な中古住宅』と『損な中古住宅』~何がちがう? Vol.2

土地価格の上昇、建築資材の上昇、金利上昇の気配…何もかも上昇しそうな今、中古住宅を検討する方が増えてきています。でも、どのような基準で選べばよいのかわからず困っている方がたくさんいらっしゃいます。

 

 

そのような中古住宅購入を希望する方が、とても頼りにしているのが既に持ち家に住んでいる方からのアドバイスです。でも、数年住んでいると自宅の構造材すら覚えていない方もいらっしゃいますし、無責任なことも言えないし…と困惑されるかもしれません。

 

そんな時にはこの記事をアドバイスとして送っていただけるように作成しました。中古住宅を選ぶための『ものさし』としてお使いください。

 

また、ご自身が中古住宅を購入しようとしていらっしゃるのでしたら、もちろん最後までお読みくださいませ。

 

(ご参考/過去の記事)

『お得な中古住宅』と『損な中古住宅』~何がちがう? Vol.1

 

 

中古住宅を購入する際には、いくつかの『ものさし』があります。以下のような具体的な視点を持つことが大切です。

 

1.価格と価値のバランス

中古住宅の価格とその価値を比較することは、非常に重要です。価値は立地、建物の状態、間取り、設備の新しさなどによって決まります。特に以下の点に注意してください。

 

① 立地: 周辺のインフラ(交通、学校、スーパー、病院など)と、将来的な発展性は?

 

②建物の状態: 外観だけでなく、内部の状態(基礎、構造材、配管、電気系統、断熱性能など)は?

 

③間取り: 家族のライフスタイルに適した間取りか?

 

④設備の新しさ: キッチン、バスルーム、空調システムなど、主要な設備がどれくらい新しいか?

 

 

 

2.リフォーム費用の見積り

中古住宅の場合、リフォームが必要になることが多いです。以下の点を考慮し、リフォーム費用を総額に加えて考えましょう。

 

①リフォームの範囲: 内装、外装、設備の更新、耐震補強など、リフォームの範囲を明確にする

 

②費用の見積り: 複数の会社から見積りをもらって、費用を比較する

 

3.将来的なメンテナンス費用

建物の老朽化により、将来的にメンテナンスが必要になる可能性があります。その費用を見積り、一生涯にいくらかかるのかという視点で物件のコストを考えることが大切です。

 

①定期的なメンテナンス: 屋根、外壁、配管などの定期的な点検と修繕が必要

 

②設備機器の更新:エアコン、給湯器、IHヒーター、換気システムなどは一定期間で更新が必要

 

4.耐震性の確認

中古住宅の耐震性を確認し、必要であれば補強工事を行うことを考慮に入れることが重要です。一般的に【新耐震基準(1981年6月1日以降に申請)であれば安心ではないかと言われています。

 

ですが、【新・新耐震基準(2000年6月1日以降に申請)】の建物が2016年4月の熊本地震で数多く倒壊しています。

 

このことから、基準に合格しているだけでは地震に強いとは言えないことがわかるのではないでしょうか。私自身は、『許容応力度計算 (建築基準法に定められた構造計算のひとつ)』が必要なのではないかと個人的に思っています。

 

(ご参考/過去の記事)

地震に強い家にするには?「耐震等級3」だったら大丈夫?【再掲載】

 

① 耐震診断: 専門家による耐震診断を受け、補強が必要かどうかを判断しましょう。

*建築士であれば誰でもできるわけではありません。講習を受けた認定者や数多くのリフォーム・リノベの実績があれば安心が増します。

 

 

② 耐震補強: 必要に応じて、耐震補強工事を行い、安全性を確保しましょう。

*診断も含めて補助が受けられる自治体もあります。

 

石川県住宅耐震化促進事業

富山県の木造住宅の耐震診断・耐震改修の支援制度

 

5.生活環境の評価

住環境は生活の質に大きく影響します。以下の点を評価しましょう。

 

① 周辺施設: 学校、スーパー、病院、公園などの生活に必要な施設が近くにあるか確認します。

交通の便: 通勤や通学に便利な交通手段があるかどうかをチェックします。

 

② 治安: 周辺地域の治安状況を確認し、安全に暮らせる環境かどうかを見極めます。

 

③ ハザードマップ:液状化、浸水、津波、土砂災害などは人命にかかわることです。すべてを100点満点にはできませんが、合格は何点からにするのかご家族での話し合いは必要です。

 

(ご参考/過去の記事)

土地選びのポイント~Vol.2 立地と環境

 

(ご参考/過去の記事)

[床上浸水]体験談 VOL.3 「床上浸水がもたらす生活への影響」

 

床上浸水体験談vol.2「被災した場合にするべきこと」

 

 

自宅の価値を長期的に維持するためには、定期的なメンテナンスと適切なリフォームが欠かせません。資産性を維持するための具体的な方法については次回の記事でお伝えいたします。

 

まとめ

今回の記事では、中古住宅購入希望に必要な『ものさし』につぃて解説しました。

 

皆様が知人に対して有益なアドバイスを提供できるようになり、またご自身の中古住宅購入や住宅の価値を長期的に維持するための参考にしていただければ幸いです。

 

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