- 土地
土地選びのポイント~Vol.1 液状化しにくい土地とは?~
家屋の倒壊や液状化の被害が、石川県内のこんな身近なところで起こったことに言葉を失いました。
数千年に一度の地震で大きな被害を受けられた皆様には心からお見舞い申し上げます。
(NHKニュースより)
できるだけ地震の被害の少ない所に住みたいというご要望が以前よりも多くなってきています。
1.地震の被害の少ない所?
それは、一般的に「地盤の固い所」と表現することができます。
地盤が固く、締まっている場所は、『液状化』や地盤沈下のリスクが低く、地震の揺れに強いとされています。
2.『液状化』とは?
地震が発生した際に地盤が液体状になる現象のことです。
砂などの粒同士がくっついて、その間を水が満たして地盤を支えている。
↓
地震によって粒同士の結合がなくなり水に浮いた状態になる。
↓
砂の粒は沈下して水と分離し、地盤の沈下や亀裂を引き起こす。
金沢市北部から河北郡内灘町に続く砂丘で『液状化』の被害が多かったと報道されていました。
ですが、砂地の土地はすべて『液状化』しやすいと言うことはできません。
「砂丘」は風によって運ばれた砂が堆積してできたものですが、
その砂の細かさや地下水位の高さも大きく影響していると見られており、分析が進められています。
また、従来から言われているように、埋め立て地が『液状化』しやすいことは今回の地震でも明らかになりました。
3.『液状化』しにくい土地は?
「自治体名+液状化マップ」で検索して確認しましょう。
液状化マップで危険性の高い土地だとわかった場合はどうすればよいのでしょうか?
4.液状化を防ぐことはできるのか?
地盤改良工事をすることで地盤を強くすることができます。
以下の代表的な3工法の他にも地盤の条件、改良の目的、コスト、施工のしやすさなどに応じて選択されます。
【表層改良工法】
土地の表層部分にセメントなどの固化材を混ぜ込み、圧縮や転圧を行うことで地盤を改良します。
主に、浅い部分の地盤改良に用いられます。
【柱状改良工法】
2~8m程度までの軟弱地盤を対象とし、セメント系固化材(粉体)を水と混ぜて、地盤に低圧ポンプにより注入を行い、改良対象土と混合かくはんすることにより円柱状の改良杭を基礎下に打設します。
【鋼管杭工法】
軟弱地盤の下にある支持地盤にまで小口径鋼管杭を圧入する工法のこと。
鋼管の先端にスパイラルフィンを取り付けて、地盤に回転圧入します。
鋼管先端部の支持力と、鋼管周面の摩擦力によって、その上の建築物を支えることができます。
5.土地選びにはプロのサポートが必要
上記の地盤改良工事は、地盤調査をして初めてどのような工法が適しているかが判断できます。
この地盤調査は土地を購入してからでないとすることができません。
*地盤調査…建物などを建てる前に、その地盤がどの程度の建物の重さに耐え、沈下に抵抗する力(地耐力という)をもっているかを調べること
では、どうしたら購入前にその土地の地盤について知ることができるのでしょうか?
それは、信頼できる工務店・ハウスメーカーに近隣の地盤調査結果を取り寄せてもらい、その調査結果を踏まえてある程度予測してもらうことで可能になります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
『液状化』についてできるだけわかりやすくお伝えしようとしましたが、所々わかりにくかったかもしれません。
その様な方はぜひご来店いただき、私たちに疑問点・不安点をおしえてください。
私たちだけでは解決できないことがあれば、更に専門知識を持つ方々の助言を得て一緒に解決策を探すことができます。
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