家賃はもったいない?【持ち家購入vs賃貸】生涯コストを比較!
「おしえて、おうちコンシェルさん!」のテレビCMでおなじみ
富山県の住宅購入相談店( 金沢店もあります!) でご相談をお受けしているファイナンシャルプランナー&宅建士の黒田です。
当店にご相談に来られる方の「家を建てたいと思った動機」の第1位。みなさんは、何だと思いますか?
正解は、「家賃がもったいないから」です。
もうダントツの1位なんです。特に若い世代の方ほど、その傾向にあります。
富山の場合、婚約中に家づくりを進めて、結婚と同時に新居で暮らすという方も多数いらっしゃいます。
でも本当に、持ち家の方がお得なのでしょうか?賃貸のほうがコストがかかるのでしょうか?きっと、こうした疑問を持つ方も少なくないはず。
そこで今回は、賃貸に住み続けた場合と持ち家を購入した場合を、生涯コストなど様々な角度から比較してみたいと思います。
┃【持ち家と賃貸】コストを比較
まずは、お金の面で比べてみます。
仮に30歳のご夫婦で、将来的に子供が2人いることを想定して考えてみます。
《賃貸の場合》
富山市の3LDKの家賃相場は、7.6万円くらい。
その賃貸に60年間住み続けた場合、家賃総額は5,472万円になります。
もう一つのケースとして、子供と同居しなかった場合のコストを見ていきます。
子供が独立するまでの期間を30年(そのときのご夫婦の年齢:60歳)とした場合、それまでに支払う家賃は2,736万円になります。
その後、夫婦2人で引っ越しをして90歳までの30年間、1LDKの賃貸に住み続けたとします。
富山市の1LDKの家賃相場が約5.1万円ですので、2人暮らし(30年間)の家賃は1,836万円になります。
合計すると 4,572万円が賃貸住宅に支払う家賃になります。
*家賃相場については、アットホームのサイトを参照しています。
《持ち家の場合》
富山県の平均的な新築住宅相場は、土地が750万円、建物(木造)が2,450万円ほど。
土地と建物を合わせて3,200万円くらいが平均的な価格となります。建売であれば、2,500万前後の物件が多いです。
計算の早い方は、この時点で「持ち家の方が圧倒的にお得じゃないか!」と思われたかもしれません。
しかし、持ち家の場合は、いわゆる「維持費」が必要となります。具体的には以下の通りです。
・住宅ローンの利息や事務費用
・固定資産税
・火災保険料
・外壁、屋根、水回りなどのメンテナンス費用
住宅ローンの利息については、一方で減税効果も見込めますので、現在の富山県の金利水準で融資を受ける場合は、条件にもよりますが合計利息の負担はそう多くはありません。
*富山県の金利水準:短期(2年、3年)固定金利0.5%~0.7%
例えば3,200万円の住宅ローン(35年返済、元利均等、金利0.6%)の利息総額は349万円です。
対して、住宅ローン減税額は10年間で約276万円ですので、差額は80万円ほどになります。
これはもう、タダ同然で借りれるということ。
ただ、この他に手数料や登記費用などのお金がかかりますので、くれぐれもお忘れなく。
固定資産税は平均すると約10万円/年、火災保険は約5万円/年です。
それにメンテナンス費用を加えると、2,000万円ほどのコストがかかることになります。
3,200万円の家だと総額5,200万程度かかるという計算ですね。
このように考えると、賃貸に60年間住み続ける場合と、新築の木造一戸建てを購入する場合では、意外にもだいたい同じくらいの費用がかかるという見方ができますよね。
「じゃあ、別にお得じゃないやん!」と思われたかもしれませんが、実はそうではありません。
コスト面では同じでも、持ち家の場合には、あるメリットが。
それが、「土地・建物」という資産です。
持ち家(土地・建物)という資産があれば、老後にその資産を担保としてお金を借りることも出来ます。
資産という見方と、現在は金利が低いことも踏まえると、「持ち家を建てる方がお得」という考えは間違っていない、ということですね。
また、いずれ持ち家を購入するなら、その時までに支払う家賃がもったいないという考え方も納得です。
┃コスト以外での賃貸リスクとは
生涯コスト面以外でも、賃貸に住み続けることには大きなリスクが潜んでいます。
やはり一番のリスクは「住む場所がなくなってしまうリスク」だと思います。
あなたがもしアパートの住人だとして、そこにガラの悪い人や、痴呆になって徘徊するようなお年寄りがいたらどうしますか?
大抵の方は、引越しを検討するのではないでしょうか。
そうなると、アパートの経営者は困ってしまうわけです。
アパートの経営者側からすれば、なるべく面倒な方には入居して欲しくないというのが本音です。
そのため、高齢者がアパートの入居を断られる事例は既に各地で起こっています。
高齢になったら住む場所がなくなるなんて……考えただけでもゾッとしますよね。
どんな状態であっても、住む場所が確保されているというのは大きな安心に繋がります。
持ち家を購入するにあたって、一番気がかりなのがお金の負担。
しかしローンの支払いが済んでいれば、固定資産税と火災保険の負担がメインになるので、築35年も過ぎれば毎月の負担は1万円前後になります。
賃貸の家賃より、プレッシャーが少なくなりますね。
健康的に長生きすることは、ある意味このプレッシャーにも繋がっているのではないでしょうか。
┃まとめ
今回は、一般的・平均的な事例をもとに、持ち家と賃貸のコストやメリットを比較しました。
結論としては……
・一生賃貸という選択はあまりメリットがない
・将来持ち家を考えているなら、賃貸期間は短い方がいい
といったところが、押さえておきたいポイントになるかと思います。
この記事をご覧いただき、家のことについてじっくり考えてみようかなと思われた方は、ぜひ一度ご相談に来てくださいね。
おうちコンシェル 黒田
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