家事動線(1)
こんにちは。
住宅を新築する際に最も気になることのひとつが「家事動線」です。
子育て世代の方は特に、短時間で家事をしなければはならないので
「家事動線」がうまくできていないと毎日イライラしながら過ごすことになります。
家事と言ってもいろいろありますが、
最も気を付けなければならないのは洗濯ではないでしょうか。
移動距離をちょっと考えてみましょう。
入浴後や起床時に着替えた洗濯物を置く場所
→洗濯機
→物干し場
→洗濯物を畳む場所
→洗濯物を仕舞う場所
この全てが同じ場所にある場合と、それぞれがバラバラな場合では
その移動距離と必要な時間はどれほどの差になるでしょうか?
ある調査によると「家事動線」の悪い家では
洗濯の一連の作業のために家中の床面積の70%を歩きまわることになるそうです。
見た目のカッコよさだけでなく、住みやすい住宅の設計をするには
まず生活者としての経験が必要だと思います。
毎日の家事をいかに効率よく・楽にできるかを考えながら
設計者が実際に自分でやっていないと工夫なんてできません。
1級建築士だから良い設計ができるわけではありません。
また、家を作品と思っているような設計事務所では
本当に住みやすい家を提案してもらうことは難しいでしょう。
「家事動線」を工夫して提案できるかどうか
簡単に判定する方法があります。
平面図に先程の洗濯の動線をペンで描きいれて
移動距離を測ってみてください。
そして距離だけでなく、部屋をまたいでいる場合には
障害物がどれくらいあるかも数えてください。
できるだけ短距離で障害物が少ない方がいいですよね。
また、乾燥機能付きの洗濯機であっても
洗濯物全部をを乾燥機で乾かすことはできませんから
そのことが理解できる設計者だったら良いですね。
家事のしやすい家になるように
あれこれアドバイスしてくれる設計者と出会うには・・・
おうちコンシェルがお手伝いできますよ。
<スタッフ/たにみちけいこ>