住宅ローンの不思議①
住宅ローンの金利も、ついに0.5%台のものが登場してきました。
ところで、ローンの利息は銀行の収益源ですが、こんなんで
利益が出るの?という疑問が湧きませんか?
結論から言うと、住宅ローン単体での収支は赤字である可能性が
高いです(全てとは言いませんが)
銀行にとって、お金は商品です、お金を仕入れるのに銀行は1%前後
の経費を使っています。そうすると銀行は、1万円仕入れるのに100円
使うことになります。それを0.5%で売る(貸す)ということは
10,100円のものを10,050円で売って、50円の赤字になるという
ことになります。
では、何故、赤字にしてまで住宅ローン商品を販売するのか
いくつか理由をあげてみます。
1.ローンに付随する条件ウマミがある
2.お金を全く働かせないよりマシ
まず、1についてですが、金利を優遇する代わりに、給与の振込口座
にするとか、公共料金の引落口座に指定するとか、クレカ作ってとか
いったものです、そのことにより辻褄を合わせています。
2については、それこそ、銀行の金庫にお金を置いていてもお金は増えません
から、貸しておいた方がオトクということです。本来、銀行は持っているお金を
企業に貸し出す融資業務が利益の柱ですが、なかなか会社がお金を借りない
為、せっかく集めたお金が利益を生み出さないという事情があります。
ということは、企業がお金を貸してくれーという状況になると、銀行としては
そちらの方が儲かるので、わざわざ利益の少ない住宅ローンを販売する必要
がなくなります。つまり、無理して売らないから金利が上がるということですね。
バーゲン中の住宅ローンですが、通常価格に戻る日は来るのでしょうか。